暮露暮露団
【補足】
百鬼徒然袋の文中では「虚無僧は暮露暮露とも言う。暮露暮露団は彼らが使い古したぼろ布団だろうか」というような内容のことが書かれている。 『徒然草』第百十五段には、ぼろぼろ(世捨て人の一種で、虚無僧であるが無頼者としての面が強い)が仇討をする話があり[1]、これが暮露暮露団のモチーフになったのではないかと言われている。
【掲載資料】
- 『百鬼徒然袋』巻之中
【参考資料】
- [主]『鳥山石燕 画図百鬼夜行』高田衛(監),稲田 篤信, 田中 直日(編)/国書刊行会/1992年
- [1]『新潮日本古典集成(第10回) 徒然草』吉田兼好(著),木藤才蔵(校)/新潮社/1977年
- [副]暮露暮露団 - Wikipedia(外部リンク)
【コメント】
徒然草では二人のぼろぼろは一騎打ちの結果、心ゆくまで刺し違えて死んでしまいます。一見何もなさそうな顔をしてますが殺伐とした背景を持ってるんですね。
【履歴】
2017年9月25日:Twitterでの紹介
2019年4月17日:N鬼夜行での紹介
【解説】
ボロボロの布団からはみ出した綿が顔や手足を形作り怪獣のような姿になった妖怪。