重い奇獣
【補足】
同じ獣の情報が『奇獣考[1]』にも記されており、こちらには「土州の奇獣ハ犬神の内サイトウと云 是をつかふをサイトウ遣いと云」と説明されているため この奇獣の名はサイトウであると考えられる。この記述は柳田国男の『巫女考[2]』にもある。 しかしイラストの参考にした『土州奇獣之図并説』では「奇獣」とのみ書かれているので項目名は「サイトウ」ではなく「重い奇獣」にした。
【掲載資料】
- 『土州奇獣之図并説』
【参考資料】
- [主]『日本の幻獣図譜──大江戸不思議生物出現録』湯本豪一(著)/東京美術/2016年
- [1] 奇獣考カマイタチ - 国立国会図書館デジタルコレクション(外部リンク)
- [2]『柳田國男全集11』柳田國男(著)/筑摩書房/1990年
【コメント】
サーバルキャットとかジェレヌクとか言われてますが、何なんでしょうか。
【履歴】
2018年7月15日:Twitterでの紹介
2019年4月17日:N鬼夜行での紹介
【解説】
痩せている見た目からは考えられないほど重い奇妙な獣。江戸時代の土州(高知県)に出たと考えられている。腹や手足の内側、喉のあたりには毛が生えていない。
体長約29cm(九寸六分)、重さ約2.3kg(六百二十匁)。