なきひす
【補足】
『化物尽繪』には「なきひす」によく似た妖怪「なきびと」が描かれている[1]。どちらが一般的な名称であったかは不明。 「なきびと」の髪は「土くも」の出す糸とともに「かみきり」に切らそうになっている。
また『稲生物怪録』系の絵巻にある囲炉裏の灰が大頭を形作る構図にも似ている[2]。
【掲載資料】
- 『百鬼絵巻』
【参考資料】
- [主]『大妖怪展 土偶から妖怪ウォッチまで』図録/読売新聞社/2016年 など
- [1]Bakemonozukushie (Scroll Version) : Free Download, Borrow, and Streaming : Internet Archive(外部リンク)
- [2]『特別展 妖怪見聞』図録 茨城県立歴史館(編)/茨城県立歴史館/2011年 など
【コメント】
『百鬼絵巻』の妖怪達は他の絵巻等でも見られることが多いのですが、「なきひす」が描かれることは少なく、印象に残ります。
【履歴】
2017年10月26日:Twitterでの紹介
2019年4月17日:N鬼夜行での紹介
【解説】
浮かぶ長髪の老人の首。