寿
【補足】
『十二支之獣』[1]や『家内安全ヲ守十二支之図』[2]という絵にも似た特徴を持った妖怪が描かれている。しかしこれらには「寿」の名前は記されていない。
【掲載資料】
- 『寿といふ獣』
- 『寿』
【参考資料】
- [主1]『江戸の遊び絵 新板』福田繁雄(監),稲垣進一(編)/東京書籍/2013年
- [主2]寿[江戸期?妖怪画](ページ削除済み)
- [1]『日本の幻獣図譜──大江戸不思議生物出現録』湯本豪一(著)/東京美術/2016年
- [2]太田記念美術館 Ota Memorial Museum of Art 『浮世絵動物園 』(外部リンク アーカイブ)
- [3]Navagunjara - Wikipedia(外部リンク)
【コメント】
前足が五本指の猿になっているところが好きなポイントです。
ところで「寿」がやって来たとされている天竺(インド)に目を向けると、ここには「Navagunjara[3]」という聖獣が伝えられています。 「Navagunjara」は9種類の動物からなる合成獣であり、その佇まいなどからは「寿」との不思議な共通点が見られます。
【履歴】
2017年10月28日:Twitterでの紹介
2019年4月17日:N鬼夜行での紹介
【解説】
十二支の全ての動物の特徴を持った獣。とてもめでたい妖怪で、これを祭る人は厄年や流行り病を免れ、幸運に恵まれるという。
知能も高く、人の言葉を話すことができる。