親白眼
【補足】
『百物語化絵絵巻』の「親にらみ[1]」や『百鬼夜行絵巻』の「後眼[2]」に似ている。『百物語図[3]』にも似た妖怪が描かれている。
頭部がヒラメに見える絵もあり、「親を睨むと鮃になる[4]」という言葉と「親にらみ」の名称との関連性も疑われる。
【掲載資料】
- 『化物尽絵巻』
【参考資料】
- [主]絵巻物データベース 化物尽絵巻(外部リンク)
- [主]『妖怪萬画 YOKAI MANGA vol.1 妖怪たちの競演』和田京子(編)/青幻社/2012年
- [1]『かわいい妖怪画』湯本豪一(著)/東京美術/2015年
- [2]『妖怪図巻』京極夏彦,多田克己(編)/国書刊行会/2000年 など
- [3][ID:6744] 百物語図 : 作品情報 | 収蔵品検索 | 福岡県立美術館(外部リンク)
- [4]親を睨むと鮃になる(おやをにらむとひらめになる)とは - コトバンク(外部リンク)
- [5]トウビョウ - Wikipedia(外部リンク)
- [6]『月刊りびどう 9月号 第一号』高橋鐵(監),山崎正夫(編)/外苑書房/1970年 など
【コメント】
その特徴的な姿は『化物尽くし』の「トウビョウ[5]」や、歌川芳艶の「新板ばけものづくし[6]」にある、水木しげるの描いた疱瘡婆の元となった絵なども似た系統かもしれないとも言われています。
【履歴】
2019年2月14日:Twitterでの紹介
2019年4月17日:N鬼夜行での紹介
【解説】
一つ目と一本の手を持ち、手には鉤爪がついている妖怪。