陶子
【補足】
奇形児が妖怪として扱われたものだと考えられる。
【掲載資料】
- 『狂歌百物語』四編
【参考資料】
- [主]『妖怪画本・狂歌百物語』京極夏彦・多田克己(編)/国書刊行会/2008年
【コメント】
狂歌百物語では絵の周りにその妖怪を表す短歌がところ狭しと書かれています。 奇形として産まれたのは親が酒に関する悪事をはたらいたことの報いだと考えられたためか、陶子に関する短歌はそのほとんどがこの親子を蔑む歌であり、 五七五七七でボロクソにディスられている姿はとても不憫です。
例)陶子を 持ちたる親は 人の子を 売りて酒にや 換へし報いか
【履歴】
2017年9月19日:Twitterでの紹介
2019年4月17日:N鬼夜行での紹介
【解説】
目鼻が無く、さらに手足も無く、お酒を注ぐ徳利のような体をした人のような妖怪。