銭だるま
【補足】
地震によって崩れた壁から出てきた場面が描かれている。
元の絵には
「かべ土も 落てうるほふ 銭だるま くだきて見れば 一物もなし」
と短歌が添えられている。これは金持ちがこれまでに貯め込んだ金銭がこのころの地震によって無になってしまったことを風刺している。
地震の翌年の『安政見聞誌』上巻の表紙見返しにも鯰の衣装に身を包んだ達磨の図が掲載されている[1]。
【掲載資料】
- 『かべ土も落てうるほふ銭だるま』
【参考資料】
- [主]『鯰絵─震災と日本文化』宮田登 高田衛(監)/社里文出版/1995年
- [主]国際日本文化研究センター 怪異・妖怪画像データベース:銭だるま;ゼニダルマ(外部リンク)
- [1]古典籍総合データベース 安政見聞誌 上(外部リンク)
【コメント】
地方のゆるキャラか何かのマスコットになれそうです。
【履歴】
2017年10月10日:Twitterでの紹介
2019年4月17日:N鬼夜行での紹介
【解説】
鯰の柄の衣を身に着けた達磨法師。顔のパーツが銭で構成されている。