神虫

神虫

【解説】

 南瞻部州(仏教で人間が住んでいる大陸)の山の中に一匹で棲み、鬼を食べる虫。朝に3000体、夜に300体の鬼を捕らえて食べる。

【補足】

 「神虫」の正体について、

  • 東方朔による『神異経[1]』で紹介された、「朝に悪鬼三千を呑み、暮には三百を呑む」特徴を持つ「尺郭」という人物の話が変化して神虫となった説[2]。
  • 『塵袋[3]』に紹介された「土蜘(つちぐも)」が神虫と同じものだという説[4]。
  • 善神でもある蚕蛾をイメージしたものだという説[5]。

 などが考えられている。

【掲載資料】

  • 『辟邪絵』神虫

【参考資料】

  • [主]国宝|辟邪絵 神虫|奈良国立博物館(外部リンク)
  • [1]『中国古典小説選1 穆天子伝・漢武故事・神異経・山海経他<漢・魏>』竹田晃,黒田真美子(編),竹田晃,梶村永,高芝麻子,山崎藍(著)/明治書院/2007年
  • [2]『大和繪史論』小林太市郎(著)/全國書房/1946年
  • [3]『塵袋1(全2巻) 東洋文庫723』大西晴隆,木村紀子(校注)/平凡社/2004年
  • [4]『福井利吉郎美術史論集 中』福井利吉郎(著)/中央公論美術出版/1999年
  • [主][5]神虫 - e国宝(外部リンク)

【コメント】

 鬼の天敵である、最強の虫妖怪です。ひょっとすると、あのヘラクレスオオカブトより強いかもしれません。

 

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【履歴】

2017年10月10日:Twitterでの紹介

2019年4月17日:N鬼夜行での紹介