根人
【補足】
インパク(インターネット博覧会)に出展していたWebサイト『妖精妖怪わいわいランド』では1年間にわたって毎日一体ずつ追加される『水木しげるの妖精妖怪図鑑』を掲載していた[1][2]。 このWebサイトでは2001年11月の時点で「水木しげる先生の新作妖怪が12月に登場!」と予告されており、根人はその後の12月31日、つまり最終日に紹介された。 根人は水木しげるオリジナルの妖怪(妖精)なのだろう。
『水木しげる漫画大全集 別巻5 補遺/草案・備忘録抄[2]』の79ページと81ページ下段にはそれぞれ『妖精妖怪図鑑』 に掲載された根人の絵の草稿のようなものと根人の本体の絵が別々に紹介されているが、ここでは未使用原稿という位置づけであり、それぞれ「2000年代に描かれたものであるが、用途の確定はできていない。」 「このキャラクターを使用した書籍や作品は確認されていない」と説明されている。
【掲載資料】
- 『水木しげるの妖精妖怪図鑑』
【参考資料】
- [主]『水木しげるの妖精妖怪図鑑』水木プロ/東日本電信電話/2001年 :CD-ROM
- [1]NTT東日本:妖精妖怪わいわいランド(外部リンク アーカイブ)
- [2]ASCII.jp:NTT東日本、インパクに水木しげる監修のコンテンツを出展(外部リンク)
- [3]『水木しげる漫画大全集 別巻5 補遺/草案・備忘録抄』京極夏彦(監),水木しげる漫画大全集編集委員会(編)/講談社/2018年
【コメント】
水木しげるのオリジナル妖怪(妖精)です。出没地が「東京都 NTT東日本本社」となっていたり「光の中を動くものもいる」という文があったりして、出展元であるNTT東日本の影響が強く感じられます。
このイベントから20年近くが経ちインターネットが誰にでも身近なものになった一方で、当時のWebサイトはサービスが終了してしまいました。インターネットを司る妖精の根人は今でこそ輝きそうですが、現在では知る人はほとんどいなくなってしまったようです。
【履歴】
2019年12月1日:Twitterでの紹介
2019年12月14日:N鬼夜行での紹介
【解説】
インターネットの中に住むといわれている妖精。世界中に様々な種類がいて、その総数は把握されていない。
誰かに伝えたい思いや知識がある人がいると、根人はそれを察してインターネットの中を移動して相手に伝えてくれる。 この名前は森の木々の根のように張り巡らされたインターネットを伝う人という意味である。
この妖精のおかげで世界中の人々は物事をすぐに知ることができるようになったり、人と人との交流が活発になったりした。 毎日の生活を幸せにしてくれる愛すべき妖精たちである。
根人の中には光の中を動くものもいる。