人骨の手の指先に顔がついた姿の妖怪。親指の先は目の焦点が合わない赤鬼の顔、他の四本の指の先はそれぞれ黄、青、赤、緑色の女性の顔になっている。

オニノテ
解説
出典資料
- 東海坊散人『妖怪尽くし絵巻』[1](絵巻物)
頭にハサミを持つヤギのチョキチョキや、女性の頭部にサソリの体を持ったチクリなどの他に類を見ない妖怪が十体ずつ描かれた二巻の妖怪絵巻。昭和期に作成されたものとされ、現在はどちらも三次もののけミュージアムに所蔵されている。
この絵巻に描かれた妖怪の多くは、江戸時代の絵から人間や動物などを模写し、それらを合体させてデザインされたものだと指摘されている[2]。
参考資料
更新履歴
2025年11月15日:N鬼夜行NEOへの移行に伴い改稿
2019年4月17日:N鬼夜行での紹介
2017年9月23日:Twitterでの紹介
管理人のコメント
どんな経緯でこうなったのかは全くわかりませんが、もしも元人間だとしたら可哀想です。知能があるかもわからない鬼が親指役で、他の指の女性は鬼に不満げな顔をしているようにも見えます。とりあえず管理人はよくわからない妖怪が好きなので、この妖怪も大好きです。
本物の鬼の手がこうなっているわけではないと思うので、オニノテはオニノテという別種の妖怪だということでしょう。多分カメノテみたいなものです。