シロウズマ

シロウズマ

解説

畑はたけの隅すみに積つんである藁わらなどをどけるとゴロリとまい出でる白しろい石いしのような妖よう怪かい。これを棒ぼうなどで叩たたこうとすると先さきへ先さきへと転ころがっていって、追おいかけると気きづかないうちに遠とおい山やまの中なかに来きてしまう。

香か川がわ県けん綾あや歌うた郡ぐん綾あや川がわ町ちょう牛うし川かわのウッチャゲという松まつバエに出でた。

出典資料

  • 水みず野の一かず典のり「香か川がわ県けん綾あや上かみ町ちょう妖よう怪かい名めい彙い」(『四し国こく民みん俗ぞく学がっ会かい々かい誌し』第だい八はち号ごう)[1]

    綾あや川がわ地ち方ほうを中ちゅう心しんとして民みん俗ぞく学がく研けん究きゅうを行おこなっていた水みず野の一かず典のり氏しによる、その地ち域いきの妖よう怪かい(マノモン、オジャモなどという)に関かんする報ほう告こく。阿あ波わから来きて死しんだ爺じいが出でるというアワジや甲こう虫ちゅうのような河かっ童ぱのツベヌキガーラなどの珍めずらしい妖よう怪かいも紹しょう介かいされているほか、狸たぬきの仕し業わざと考かんがえられているものの項こう目もくも充じゅう実じつしている。

管理人ぷらんとのコメント

この妖よう怪かいのことは怪かい異い・妖よう怪かい伝でん承しょうデータベースで知しりました。悪わるいことはしていないのに見みつかって追おい回まわされるかわいそうな妖よう怪かいです。

また、同おなじ香か川がわ県けんにはシロウズマ[2]ならぬシロフスマ[3]という一ひとつ目め一いっ本ぽん足あしで白しろく大おおきな顔かおをした妖よう怪かいもいます。シロフスマは旧きゅう家かの蔵くらの中なかにいて雪ゆきが降ふると蔵くらから出でて敷しき地ち内ないを歩あるき回まわるのだといいます。名な前まえはよく似にていますが全ぜん然ぜん違ちがう妖よう怪かいですね。

傾けい斜しゃが緩ゆるく平たいららで広ひろくなっているところを「はえ」と言いったりする[4]そうなので、松まつバエもそういった土と地ちのことなのでしょう。ウッチャゲの方ほうは打うち上あげみたいな地ち名めいが訛なまったように見みえますが、不ふ明めいです。

参考資料

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