詳細不明。様々な姿の天彦大明神が確認されているが、長い髪と鳥のような口を持ち、三本足であることはどの姿にも共通している。

天彦大明神
解説
出典資料
- 天彦大明神(アマビエ様)の護符[1][2]
「余分に作られたものらしく当時のままの状態で蔵に入っていた」という謂れでヤフオク!(現Yahoo!オークション)に出品されたもので、現在は一部を当サイト管理人(ぷらんと)が落札し所有している。商品説明では出品者から「稚拙な描写ながらも真近で見ると息を呑むほどの神々しさがあります」等と評価されていた。
護符の出品元(発狂倶楽部では「ファクトリー」と呼ばれる)は他にも猫薬師などの若干
胡散臭い興味深い商品を出品しており、湯本豪一氏のコレクション[3]にある猫鬼や魔像、ウリイラなどに関わっているとも推察されている。
参考資料
- [2]天彦大明神(アマビエ様)の護符

更新履歴
2025年09月28日:N鬼夜行NEOへのバージョンアップに伴い全文修正
2025年09月24日:N鬼夜行NEO公開
2021年10月14日:N鬼夜行での紹介
2021年5月30日:Twitterでの紹介
管理人のコメント
予言獣の絵は江戸~明治時代頃のものがヤフオクに出て高値が付くことがありますが、残念ながらこの天彦大明神の護符は2020年のアマビエ[4]ブーム以降に便乗して作られた作品と考えるのが妥当なのでしょう。年代ものには見えない紙質や他の出品物とよく似た筆跡などからは、まず説明情報を信じさせる気が無いような印象すら受けます。予言の文章も書かれていないシンプルなもので、当然『予言獣大図鑑』[5]にも収録されることはありませんでした。
予言獣のかわら版などはそもそも災害や疫病に対する民衆の不安や普通の動物ではあり得ないような奇想天外な絵への興味を利用して売られた商品だったわけですから、コロナウイルスの流行に乗じて、アマビエを今風に再デザインして売られた天彦大明神の護符は現代においてその後継的な立ち位置にあるものとして重要な資料だと管理人は評価しています。
天彦大明神のデザインはアマビエを三題噺のように「長い髪」、「鳥のような口」、「三本足」の三つの特徴で捉え、それを再構成したものなのでしょう。漫画やマスコットキャラのようなデフォルメとあくまでも蔵出し品だという説明のミスマッチが芸術的です。