解説

馬うまか龍りゅうのような頭あたまから風かぜを吐はいている妖よう怪かい。蓑みのを羽は織おっている。

出典資料

  • 『妖よう魅み四し十じゅう有ゆう九く態たい(ようみしじゅうゆうくたい)』(絵え巻まき物もの)

    マシメやジャマンなどの50体たいの妖よう怪かいが描えがかれている(最さい後ごのムジナを妖よう怪かいではないと捉とらえれば49体たい)妖よう怪かい絵え巻まき。東とう京きょう都と立りつ中ちゅう央おう図と書しょ館かん(加か賀が文ぶん庫こ)所しょ蔵ぞう。大おお屋や書しょ房ぼうの『百ひゃく妖よう図ず[1]』と相そう似じした妖よう怪かいも多おおい。

  • 『化ばけ物もの尽づくし』[2](絵え巻まき物もの)

    作さく者しゃ不ふ詳しょう。ミネアポリス美び術じゅつ館かん所しょ蔵ぞうの妖よう怪かい絵え巻まき。精じょ呂ろ魔まや王おう广まなどの43体たいの妖よう怪かいが描えがかれている。内ない容ようは妖よう魅み四し十じゅう有ゆう九く態たいと類るい似じしているが、草くさ双ぞう紙しの『百ひゃく鬼き夜や講こう化ばけ物もの語がたり[3]』から追つい加かしたと思おもわれる妖よう怪かいがいるのも特とく徴ちょう[4]。大だい馬ば風かぜはこちらでは大だい馬ばという名な前まえで描えがかれている。

管理人ぷらんとのコメント

頭とう部ぶの形かたちや色いろ合あいいは龍りゅうのように見みえますが、ムキムキの腕うでもあります。謎なぞ生せい物ぶつです。元もと絵えは立りっ体たい的てきな解かい釈しゃくが難むずかしく、後うしろにあるのも風かぜ袋ぶくろなのか山やまなのか微び妙みょうな所ところです。

不ふ思し議ぎな風かぜが一いっ瞬しゅんのうちに馬うまを殺ころす提だい馬ば風かぜ[5]というものが江え戸ど時じ代だい頃ごろには知しられていました。大だい馬ば風かぜと読よみは同おなじなので、おそらくこれと同おなじ妖よう怪かいでしょう。であれば大だい馬ば風かぜが口くちから吐はいている息いきは馬うまが当あたると死しんでしまう風かぜなのだと解かい釈しゃくできます。

ミネアポリスの絵え巻まきの方ほうでは大だい馬ばですから、一いち応おう、大おおきい馬うまの妖よう怪かいだということになります。息いきを吐はいた姿すがたは同おなじもの。提だい馬ばと関かん係けいはあるのでしょうか。妖よう怪かい絵え巻まきは絵え師しがどこまで想そう定ていして描えがいたのかを考かんがえるのも楽たのしいですね。

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