大きな腕が人を投げ飛ばす妖怪。腕以外の部分がどうなっているのかは不明。

てい
解説
出典資料
- 豊貞(画)『大新板ばけ物ずくし』[1](刷物)
国際日本文化研究センターが収蔵しているものが有名な、化物尽し形式の多色刷り木版画。描かれている化物は人の体をつけて擬人化したものが多く、らんぷやいじんなど外国から来た新しいものも化物になっている。
- 画師不詳『大新板ばけ物ずくし』[2](刷物)
上記と類似した同名の作品で、湯本豪一氏(三次もののけミュージアム)が二種類所蔵している。豊貞のものから色を変えて流用している絵もあるが、したながやいかりなど追加された妖怪や描き直された妖怪も多い。
参考資料
更新履歴
2025年11月22日:N鬼夜行NEOでの紹介
2019年4月17日:N鬼夜行での紹介
2017年9月22日:Twitterでの紹介
管理人のコメント
元の絵では画面外から伸びた両腕が人を襲っている様子が描かれていますが、人の腕にしてはかなり不自然な角度に見えます。画面外に巨人がいるのではなく、腕だけが現れる妖怪だということでしょう。
「てい」というのは人を投げ飛ばすときの掛け声でなんだか可愛げがあるなと思っていたのですが、恐怖でうずくまる男を襲おうとしているイラスト違いのていの絵も存在するので掛け声ではないのかもしれません。謎です。